むらさきトンボの羽ばたきは聞こえない

引きこもりの生活は普段から慣れたものです。外出しなくても，電車に乗らなくても，車を出さなくても，こうしてPCの前に座っていれば事足りるのです。誰に言われるまでもなく，私はひきこもりです。主治医の先生から「ひきこもれ」と命じられて，ずっと静かにひきこもっています。
いつからなのでしょう。この小さな窓は，東京でも福岡でも，ロンドンでもパリでも，どことだってつながっています。話ができます。世界は少し姿を変えてしまいました。ホワイトヘッドの論文通りです。
世の中は休日です休校ですと騒いでいます。けれども，私には休日がないのです。ずっと毎日がお休みなのです。だから休日はありません。
DVD（ブルーレイ）は，映画は思いつくとまとめて観ます。今日は，朝からハリソンフォードを観ようと思いました。
けれどもそれは，思いつきだけで終わりました。

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そう言われていたから。あんまり海へは行かなかった。行ったとしても泳ぎはしなかった。泳げない･･そういうことにしている。でも。そのことは今は語らない。
海は最近べとべとしている。海水がだ。海岸を走る風は伊勢正三の声くらい爽やかだ。そのイメージだ。けれどあれは間違いなく秋。それも遅い秋なのだから。22歳の別れは、あれは雪景色に似合う。倉本聰がそう教えていたから。
海がべとべと･･　　（この項続く）

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